[幼児の知育学習とは]

 ☆教科書やテキストを見て勉強するなどの覚えて、回答する事ではなく、幼児の知育は文字数に親しみを持って
  感覚的に認識する事。

 ☆生活に直結する、自分の名前、親の名前、身の回りにある文字や数字など親しみを持って知っていく事。

 ☆そして、それらを生活の中で活用する練習をする事。

 ☆だから幼稚園では「幼児ならではの知育」を大切にします 【文字 数 言葉】

【幼児期の知育とは目に見える学習ではないと考えています。】

 文部科学省の教育要領の中にも幼児期の学習は生活しながら獲得していくとされており、生活しながら文字や数、言葉を獲得していくのです。提供されたものを覚えたり、詰め込んでいくような学習ではなく、知り得た知恵を活用することができるようにすることです。使い方の練習であって沢山の量を覚えることではありません。

 文字は「この文字知ってる」「読める」など、子供たちが自発的に言えたり、使える程度で良いと思います。ただし、文字には親しみを持って関われるように普段の生活の中で先生や大人が書いたり使ったりしていきます。また本をたくさん読んだりしながら文字に触れる機会を増やしています。子供たちが声にした言葉を先生が文字になおしたり本を読みながら指で指したりして確認するようにしています。

 数もまた同様で、数字の順番を教え込んだりせず、「落ち葉を何枚拾えた?」「どんぐり」なん個拾えたね、などとその時実際触れている数を先生が伝え「数」に親しみを持てるように興味をもたせていくようにして、友達同士で会話の中にも数量的なもの会話が混ざるように促していっています。

 例えば、ボールを並べたりして、数が多くなれば長くなる。同じ数でも並べ方で長さが変化するなど量的なことも楽しみながら、興味を持ってもらおうと考えています。

 知らないことが不憫ではなく知らないことを「自ら知ろう」とする姿勢を持ってもらうことが大切で、その姿勢を作る事が幼児期には必要不可欠な学習のです。

 さらに、なぜ文字や数字という形で意味が通じる不思議さに興味を持ってもらえれば良いと思います。

 実際、興味を持って書いてみよう、使ってみようと言う気持ちが芽生えてくれて、覚えることに抵抗がない意欲が芽生えてくれることに力を注いで、知育の楽しさを知ってもらいたいと考えています。

 知恵を自ら獲得しようとする姿勢が出来上がれば、学習意欲が上がり成績などにも直結してくると思っています。

 従って文字や数を直接に教えるような学習や小学校で行うことの先取りのような教育はしません。文字数を覚える事より幼児期には、文字数を生活や会話など中で使っていく事で「もっと大切な成長する」ことがあるからです。
 日常生活の場の中に、学習に関するものは豊富にあります。その場に応じたお勉強を「実物を見ながら」体験していきます。友達と遊びながら工夫したこと、園外保育での発見や感動。すべてが、知的教育の第一歩となります。
 幼児期はいろいろな良い体験をどれだけしたかが大切な時期だと考えています。
 小学校や中学校のような「学習教育」をする時期ではなく、「体験、経験」を通して人としての大切な「基本=根」を身につける時だと考えるからです。
 幼児期には幼児の理解できる距離があります。その距離感を大切にして「触る、見る、聞く、考える」ことができ、より多く体全体で体験することが大切です。

 最後に、教職員の取り組みとして、学習活動が子供たち全員行き渡るように、毎日終礼のとき職員全員で「良いこと見付け」を行い、実際の行動を事例として発表して「10の姿」のどの部分に当るのかを探しています。幼児の良い姿勢を発表し、確認することで教師が子供たちの評価するポイントの共通理解を深める為です。さらに、毎月教職員での研修日を設け、園内での保育実践研修を行うことや教職員全員で振り返りPDCAの表を使い次につながるように工夫して研修会を行っています。

 クラスでは「百聞は一見に如かず」を合言葉にして子供達が目で振り返りができるように、活動の写真を掲示したり、活動後には必ず即時振り返り活動もしています。また、生きた研修ができるように他園の公開保育など積極的に研修に出かけ、フィードバックできるように努めています。

 これには、幼児期に必要な環境は幼児を取り巻く全ての大人が影響すると考えているからです。

 以上、最後までお読みいただきありがとうございました。